共同募金について

共同募金について

 上甲子園1丁目福祉会(福祉会)は、社会福祉活動の一環として、西宮市社会福祉協議会(市社協)が毎年行っている3つの募金活動(赤十字、赤い羽根、歳末たすけあい)に協力しています。

 福祉会は、会員の理解と協力を得て、会員から集めた募金・寄付金の全額を市社協に拠出していますので、会員の皆様に寄付金が何に使われ、地域にどの様なかたちで還元されているのかについてご理解をいただくために下記説明致します。

1.赤十字活動資金(赤十字募金)

 日本赤十字社(名誉総裁 皇后雅子妃)は、人道的な奉仕活動を行っている団体です。その活動は、赤十字に参加している個人や団体から納められる会費と、広く一般市民からの寄付金によって支えられています。福祉会は創立以来、赤十字の会員団体として、赤十字活動を支援しています。

 福祉会が市社協に拠出している赤十字募金は、下記に示す赤十字の事業に活用されています。

①救援活動事業

・災害発生時の救護活動や被災地に対する救援物資購入資金

②国際救援事業

・被災地や紛争地で苦しむ人々に対する国際救援資金

③血液事業

・輸血用血液の安定供給に必要な事業運営資金

④医療事業

・地域の災害拠点病院や公的医療機関の運営資金

⑤地域安全安心事業

・地域の警察等の施設に救急医薬品の常備やAED設置の資金

・災害発生時の指定避難場所に毛布等の救援物資を備蓄する資金

⑥講習事業

・ケガや事故発生時の応急手当の方法を学ぶ講習会開催資金

・高齢者の介護方法を学ぶ講習会開催資金

また、地域に対する還元として

①活動資金の拠出に協力している自治会に拠出額の10%を還元

②活動資金に協力している自治会の要請に応じて有料講習会を無料で実施

・子どものケガや急病発生時の応急手当や看病のしかた

・乳幼児に対する一次救命処置のしかた

・一般成人や高齢者に対する一次救命処置のしかた

・急病や傷や骨折等ケガの手当のしかた

・水の事故防止対策

・高齢者特有の事故予防対策と応急手当のしかた

・高齢者の介護(食事、移動等)に係る基礎知識の修得

・認知症の予防、症状、対応にかかる基礎知識の修得    など

2.赤い羽根共同募金(赤い羽根募金)

 赤い羽根共同募金は、第2次世界大戦の敗戦によって荒廃した日本の復興を支えるため、国民助け合い運動の一環として1947年(昭和22年)に全国で展開された共同募金運動を起源としています。募金で集められた資金は、当初は被災した福祉施設のために活用されていましたが、現在は主に地域福祉の推進のために使われています。

 赤い羽根共同募金で集められたお金は、募金を拠出した市町村で使われるほか、より広域的な課題解決のための活動資金として都道府県で使われています。昭和26年(1951年)に社会福祉法人共同募金会が設立されたことに伴い、共同募金会が赤い羽根共同募金の活動を担っています。福祉会が市社協に拠出した赤い羽根共同募金は、下記事業に活用されていますので、募金に協力している私たち自身が赤い羽根募金の恩恵を受けています。

①募金総額の6割を、西宮市の地域福祉活動に活用

・公民館等で開催されるふれあいサロンや子育てサロン等の運営資金

・子どもの多様な価値観や他者への思いやりを育む福祉学習の運営資金

・西宮市内の「高齢者の集い」等の活動に対する補助金

・春風地区開催行事(ふれあい夏祭り、ふれあい運動会等)の運営資金

②募金総額の4割を、兵庫県内の福祉活動に活用

・社会福祉施設等の整備や活動のための支援資金

災害発生時の「災害ボランティアセンター」運営資金

3.歳末助け合い募金

 歳末たすけあい募金は、第2次世界大戦前から地域の民生委員が中心になって続けられている「歳末たすけあい運動」を起源としています。年の暮れ、生活に苦しんでいる方やひとり暮らしのお年寄りが明るくお正月を迎えるための支援活動です。

 日本の地域社会では、戦前から助けを求める人に対する見守りや聞きとりを行い、必要とするものを地域で補う活動が行われ、今に受け継がれています。戦後の昭和26年(1951年)に社団法人共同募金会が設立されたことで、共同募金会が歳末助け合い募金の活動を担うことになり「歳末たすけあい募金」となりました。

 歳末たすけあい募金の使いみちは、地域によってさまざまで、明確な使途が決められていません。生活困窮者が安心して新しい年を迎えることができるための活動に使われる以外に、クリスマス会やもちつき大会など福祉団体や自治会等が行う地域行事も含まれています。したがって、募金に協力している私たち自身が歳末たすけあい募金の恩恵を受けています。

本会が市社協に拠出した歳末助け合い募金は、下記事業に活用されています。

①西宮市内で開催される年末年始ふれあい交流事業に活用

・春風地区で開催される「ふれあいクリスマスコンサート」の運営資金

・春風地区で開催される「子ども餅つき大会」の運営資金

②生活困窮者や児童養護施設退所者に対する支援活動助成資金

③西宮市に避難している東日本大震災被災世帯や当事者団体への助成金

④市内の児童施設や母子施設への助成金

募金活動に対する福祉会の取り組みについて

 本会は、会則および「募金等に関する規約」に基づいて会員から拠出いただいた寄付金を、市社協の要請に基づき3つの募金(赤十字募金、赤い羽根共同募金、歳末助け合い募金)に適宜拠出しています。なお、各募金に対する拠出金額は、「募金等に関する規約」に定める算出方法を用いて決定することとしています。